えっと詳しいあらすじとか、解釈とかは書きません。と言うか、書けません(笑)。
なので、自分が感じたことだけ。
私としてはキャストありきで行ったんで、もう萬斎さんと菊ちゃんが一緒に!ってだけで大満足だったんだけど、お芝居も面白かったです。
物語は平安末期の源平合戦の時代で、萬斎さんは平家の武将。
老齢の身で合戦に明け暮れる斉藤実盛役。
菊ちゃんは不慮の死を遂げ、今は亡霊となって実盛の傍に居る息子、五郎役。
お芝居は内容的に重いかなぁと思ったんだけど(源平の様でいて、隠しテーマもあるんだよね)、実盛と五郎の会話はその独特の間合いなんかもあってかなり面白かった。
菊ちゃんが舞台に出て来た時、あまりの綺麗っぷりに、ホゥ〜やっぱ菊ちゃんはいいのぅとしみじみ。
リアルじゃない役なのに、いかにも亡霊でリアル。
艶やかな黒髪がまたいいわぁ。
姿形だけじゃなくて、身のこなしも本当に綺麗。
でも、1番いいなぁと思ったのはやっぱり台詞の語り口。
菊ちゃんの何が1番好きかって言ったら、私は凛とした声がとても好きで、台詞を喋っていても、とても心地良い音楽が流れているような感じなの。
かと言って、ただ流れていくのではなく、ぼんやりしていてもきちんと言葉が入ってくる。
声を張って喋るところもすごく聴きやすいし、逆に声を落として囁くように話してもきちんと聴こえる。
抑揚・スピード・間合い・言葉の意味、全部が絶妙で言葉がきちんと伝わってくる。
またその声にピタリとはまる美しい台詞も印象的だった。
萬斎さんにしても台詞が気持ち良く入ってくるのは同じ。
逆に、ただただ全部同じ音で叫びまくってる方がいて辟易。
ただキンキンとするだけで、なんにも台詞が入ってこなかった。
叫べば狂気が表現できるかっていうと違うと思う。
言葉には意味があるんだから全部同じ音でsempre ffじゃあね・・・。
正直この方が舞台に出てくると「あ、また出てきた。早く下がってくれないかな・・・」と思ってしまった。
今回前の方の通路に近い席だったんですが、何回か役者さんが通路を通ってお芝居をするところがあって間近で菊ちゃんを見れてキャー!でした。
以前、自分の後を何度か菊ちゃんが通っていくってお芝居の時があったんだけど、その時は菊ちゃんが翻したマントが触れてキャー!だったうえに、残り香がね、これまた良い匂いでメロメロしたのを思い出しました。
ちなみに今回は無臭だった(爆)。
まあ亡霊があんまりプンプン匂いしてたら可笑しいしね(笑)。
あ、あとね、当たり前だけど着物を着ての立ち居振る舞いがお二方ともとても綺麗。
歩いてるのひとつとっても舞っているよう。
逆に着物着てるのに洋服着てるようにしか動けない人はテンション下がる。
カーテンコールはもう萬斎さんも見たいし、菊ちゃんも見たいしむっちゃ悩ましかった。
萬斎さんは役が老齢の武将なこともあって、劇中ではちょっとヨボとした動きで、ほぼ白髪のヅラだったのだけど、物語の終わりの方で若い武将に見せるために髪を黒く染めて(この時の父子のお芝居もすごく良かった)、カーテンコールも黒髪に染めたままの姿で動きも素の萬斎さんで颯爽と登場されて、もう大人の色っぽさむんむんでたまりませんでした。くぅー。
菊ちゃんは綺麗だし可愛いし上品だし、もう2人が並んで挨拶してる姿は本当に素敵でした。
NHKのカメラがあったんで、放送されるかなぁ。したら絶対保存版だわぁ。
写真がいくつか
こちらにあります。